【仁頃山の紹介】

仁頃山は、道東オホーツク海側に位置し、山裾の南側が北見市、北側が佐呂間町の山麓となる独立峰です。

標高は829.2mで、山としては低山ですが、登山口(管理道)から山頂までの標高差は約550mほどあり、大雪山など他の山岳登山のための鍛錬、足腰の筋力養成や健康維持を目的として登る方も多いです。

山頂には3基のパラボラアンテナ中継局があるため東側の眺望が多少損なわれますが、周囲に高い山がないので山頂からはほぼ360度のパノラマ展望が楽しめます。

 東側 知床連山(知床岳~羅臼岳) 海別岳 標津岳 斜里岳など

 南側 藻琴山 摩周岳・西別岳 雄阿寒岳・雌阿寒岳など

 西側 クマネシリ山系 ニペソツ山 石狩連山 トムラウシ山 忠別岳 武華山 武利岳 支湧別岳など

 北側 クマネシリ山系 有明山 チトカニウシ山 天塩岳 北見富士(紋別市)など

冬季の流氷到来期には、北側のサロマ湖の奥に流氷が見えるかも?

【仁頃山の位置】

仁頃山は、北緯43度53分、東経143度43分付近に位置する山頂ピークです。北見市中心部からの距離は北西に25Kmほどであり、車で登山口まで30分ぐらいの距離です。

登山口の手前には農業用ダムの富里ダムがあり、キャンプ場などのレクレーション施設も整備されています。


【仁頃山の登山道】

仁頃山には、森林機関や愛好会が開削した登山道が6本あるほか、北海道開発局が所管する管理車道があります。車両が通行出来る管理車道は山頂のパラボラアンテナ群の維持管理のために開削された作業道です。

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登山道 距離 特徴

管理車道

3.24Km

頂上パラボラ施設の作業道で、登山者も利用。 一般向け

春~秋の間、山野草の案内ラベルあり   

奥新道

3.05Km

森林機関が開削。登山遊歩道。樹間路線。本格歩き 

東新道

4.20Km

中央道

2.67Km

東尾根道

5.98Km

2002年 仁頃山愛好会が開削。長距離路線。健脚者向け

「仁頃山 東尾根道・西尾根道開削の記録」

西尾根道

5.77Km

横断道

1.135Km

中腹位置で、管理道と奥新道を結ぶ遊歩道

【管理車道の主要地点・補足】

仁頃山の管理車道について、通称名として利用されている地点について問い合わせがありましたので地図上におおよその場所をプロットしました。参考にしてください。

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【登山者の現状】

仁頃山は市街地から近く、気軽に登山を楽しめる山として人気が高まり年間の訪問者は1万人を超えるものと推定されています。

十分な登山装備や知識技能が要求される本格登山の対象とは異なり健康維持、自然とのふれあいの場などとして親しまれています。

中高年の登山  (2005年 最高齢 90歳男性 単独 サポートなし)

ファミリー登山 (2005年 最低齢 3歳女児 全路歩き 家族同伴)

健康づくり、持病克服の挑戦

ダイエット目標の登山

学校行事・市町村行事としての集団登山

保育園・幼稚園の集団登山

障がい者に対する体験サポート登山

登山体力養成のための鍛錬登山

過去、上記に列挙したような登山のほかに、近年では、北見地区消防組合や北海道警察による、遭難者の救助訓練の場としてても活用されています。


【仁頃山は、一年をとおして楽しむことが出来ます】

春 ・・・ 緑の萌えたち 残雪の遠景

夏 ・・・ 汗ばみ堪能 木陰と頂上の涼

秋 ・・・ 紅葉の絵巻 木の実鑑賞

冬 ・・・ 樹氷景色 雪との戯れ etc・・

仁頃山は冬季の積雪期でも、管理車道、東新道の利用者が多く、降雪後にはスノーシューを利用した踏み跡がつけられることが多くツボ足でも山頂まで行くことが出来ます。


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